家族葬、一番人気の地方は関東のどこだ?
2017.07.26

お花関東は元々、葬儀に関しては他地方よりもお金をかける地域性を持つと言われてきました。故人と繋がりのある人を広く募り、大勢の弔問客に料理を振る舞い、皆で賑やかに送る式が、これまで関東で長く当たり前のものとして存在していた葬儀の形です。
現在では一転、その裏返しのように、家族葬は埼玉で千葉で東京で、人気のスタイルになりました。家族葬は人が集まる葬儀とは正反対の、時には十にも満たない人数で営まれることもある、静謐で質素な様相の式です。
通夜の振る舞いどころか、家族以外の者は通夜自体に呼ばないというのが、家族葬における普通です。現在日本の格差を象徴するように、平均の葬儀費用では全国トップクラスの位置を保ちながら、一方でそういった家族葬を実施する世帯の数も増え続けるという、反転した現象を関東の各県は巻き起こしています。
特に家族葬の東京での需要は、全国でも首位に輝くとされ、この動きは今後の全国葬儀費用ランキングの変動にも関わると、予想する声も上がっています。平均値の上昇に一役買っていた東京が、葬儀にお金をかける都道府県としての看板を下ろすことになれば、関東優勢の状況も少なからず変化する結果となるでしょう。日本全土に広がる葬儀費用縮小の流れに、真っ先に乗った東京の可能性は未知数です。
家族葬が東京で、高い人気を誇るようになった理由は諸説ありますが、流行の発信地としてブームの火付け役になったことと、交通の便の良さが関係したとする意見が中でも多く聞かれます。駅の周辺などアクセスしやすい位置に次々と建設された、小さな斎場や葬儀場の数々は、いずれも家族葬を対象にしたものに相違ありません。
サービスの発展は、都心で見られる葬儀場待ちの状態の、改善に繋がると期待されています。葬儀社への連絡から葬儀の実行まで、十日も待たされてしまう混雑具合は、早急な対策が待たれるものです。
東京に比べると、家族葬の神奈川や千葉での人気は、穏やかな上昇ぶりに抑えられていますが、依然として高まり続けていることは事実です。この先さらに認知が進めば東京に並んで、家族葬を神奈川で千葉で行おうとする世帯も増えることでしょう。
高齢者が増え一世帯当たりの人数が減り、葬儀に対する現在人の考え方が堅実な形に収まりつつある中で、家族葬を初めとした小規模な葬儀のスタイルは、今後一層の関心をもって日本人の意識に浸透していくと想定されます。家族葬への注目が関東の一部分を超え、北に南に広がった時、葬儀の常識が大きく移り変わるであろうことは想像に難くありません。

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